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2023 PBP イタリアの完走率が高いのは

久しぶりにPBP関連です。

今回のPBP、日本人参加者の完走は前回よりも向上し68%、一方イタリアは85%と平均の75%を大きく上回る結果となりました
(いずれもpbpresult.comベース、あくまで暫定イメージです)
もちろん地理的にフランスに近く、時差もないアドバンテージはありますが、それだけでしょうか。

道中やpcでこのカラフルなジャージ、見覚えのある方も多いと思います。
イタリアの方は健脚な方が多い印象でもあり、高い完走率について少し考察してみたいと思います。

写真は往路でしばらくトレインに着かせてもらった方々ですが、皆さんその後87時間前後で完走されていました。

このジャージ、イタリアの人なら日本同様、誰でも購入して着られるのかと思ったのですが、ナショナルチーム専用のジャージのようで、そのチームメンバーにならないと入手できないも、なれば無料で配られるものようです。

そもそもイタリアはフランスより以前に集団での自転車旅行を始めたようでもあり、フランスと並んで(あるいはそれ以上に)歴史があるようです。
そのためかどうかはわかりませんが、ランドヌールのレベル向上に向け、複数の仕掛けがあるのか?と見てみました。
(以降いずれもAudax Randonneur Italia ARI のサイトより)

1.イタリア代表チームメンバーの枠組み
2023年から26年までの4年期間(すなわちPBP年度から新体制に)資格申請によるもの
イタリア代表ランドヌールチームというところでしょうか

英文だとこのようになります
ITALIAN NATIONAL TEAM RANDONNEURS JOIN THE BLUE CLUB!
You can choose between four different modes:
・the 4 patents (200-300-400-600 or 1000 Km)
・an OVER 1200 Km patent
・get the Grand Gravel
• 2 Super Randonnée + 2 patents of your choice
YOU MUST BE AN ARI MEMBER!
Info on www.audaxitalia.it
Everyone who joins the Club is entitled to a free official shirt Info on www.audaxitalia.it

日本語ではこのようなイメージでしょうか
特許とありますが認定と読み替えると良いかと。

2.国内認定ランキングでの切磋琢磨
男女別の認定距離をランキングで見える化すると共にゴールド、シルバー、ブロンズとグレードも。

個人やチームの順位がこのように年間で掲出されています。機関誌には途中の進捗も掲出されていました。

3.シリーズコースでの練磨
年間4000キロにも及ぶシリーズ化されたbrm
毎年各地域でのシリーズが設定されるようです
(23年の例↓)

これらをみていると、
スピードを競うわけでは全く無いも、走力向上へのいろんなヒントがあります。
このような多くの経験値と走り込みの量が結果的に高い完走率へ結びついていると思われましたが、結果的に百戦錬磨のベテランも相当数となっているのかもしれません。
また、もしかすると暗黙の認知として「PBPは確実に完走できる力と自信のある人が走るもの」となっているのかは全く知る由もありませんが、実力派揃いで楽しんでいる様子は下記PBP特集記事の写真からも伺えます。自転車旅発祥国としての矜持があるのかもしれません。



↓↓↓リンクはこちらからどうぞ
(PDF版 サイズ大 ご注意を)
https://www.audaxitalia.it/media/MAGAZINE_randagio/Randagio_Speciale-PBP-2023.pdf
(オンライン版)
Randagio - Speciale PBP 2023 - A magazine created with Madmagz


なおこちらのPBP特集号への寄稿はメンバーへ公募もされていたようでした。↓

補足①)
機関誌には6月に行われた新年度チーム結成の会合の様子もありました。
特にPBPに向け選抜はないものの、
この青いジャージの(代表チームとして)プライドを持って走ろう、ということも良く伺えました。








このイベント、記念撮影の後は夕方出発の400/600のbrmそして翌日は200とPBPに向けた仕掛けもしっかりと。

また機関誌にはPBPの出走組ごとの名簿一覧も。これはモチベーション上がりそうですね。

なお前年2022年12月にはランドヌールのオリンピックであるPBPについての会合も催されていました。日本では近畿や日本橋など各クラブで実施されたものと近いイメージでしょうか。

補足②
PBP往路で道中しばらく一緒した写真の方とコンタクトできたのですが、特に掲出条件のみでPBPへの選抜はないそうです。が、(ナショナルチームの)お互いをファミリーとして認め、助け励まし合う精神があるのと、今回のPBPに向けては皆しっかり準備して臨んだとのコメントも。
(これは我々日本からのメンバーも同じか、それ以上だと思います)
一方でイタリア国内では1000km以上のBRM/RMは年に2本程度、600や400も日本ほどは開催されていなくて、それぞれ1桁台です。(SR600は豊富です)


一方でR10000の受賞数も日本が圧倒的に多い事実もあります。これらを踏まえると、走り方や意識による面、更には昼間しっかり走ってしっかり休憩(睡眠)という所が良く徹底されているのかもしれません。(あくまで仮説ですけども)
これらについてはもう少し時間をかけて見て行きたいと思います(含1001Miglia)
また、一方で日本からの移動が出走日近くだった場合、長時間かつ大荷物移動での疲れ、および時差による負担で本来の力が出しきれないことも十分考えられますのでそこも今後改善余地はあるかもしれません。

(おまけ)
イタリアの自転車旅行の歴史
フランスよりも古くからとの記載がありますが、ご参考までに。
まず記述ニュアンスがより原文に近いと思われる英文を




そして日本語で


以上
色々と参考になる部分もありますが、個人的には引き続き無理のない範囲でマイペースで楽しみたいと思います。
完走目指して皆さん出走するも、種々の事情により完走が叶わないこともあり、その時にさっさと諦めてDNFするのも一つですし、気持ちを切り替えてたとえ認定外でもランブイエまでのサイクリングを続けるのも素晴らしいと思います。
いずれにしてもその思いや経験は次のPBPやBRM/RMに繋がって行くでしょうし、2度とはない貴重な経験だと思います。

様々な困難や壁(休暇峠、家族峠、費用峠等々)を乗り越えランブイエのスタート地点に立ったライダーは結果に関わらず胸を張って良いと思います👍

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