これまでは風景中心でしたが、良い機会なので準備手配関連と共に機材などのハードウエアと、ライドの際に気付いたことなどもまとめておきたいと思います。
※あくまで個人の感想・考えですが...
◾️ライドに向けた準備
(手配関連)
・日程 お盆休み時期にもかかるため、8月11日(日)-12日(月)日本出発、8月24日(土)現地出発で設定してフライトを当たりました。なるべく早めに渡欧し、現地で時差による睡眠不足の克服・順応および長時間移動疲れのダメージを低減する作戦です。なお、日本での準備も落ち着いてしっかりとしたかったので、最終的には月曜日出発となりました。
・フライト 早々に予約しました。12日関西空港発、25日羽田着のシンガポール経由。南周りは直行便より時間がかかりますが途中休憩できるので気分転換方々で、以前から多用しています。(ちな前年PBPはタイ・バンコク経由でした)
中東経由便も効率はそれなりに良いのですがスタアラ系希望ということでイスタンブール経由でお得な料金が出てれば考える、という具合でした。
費用はSQで17万3000円ほど。
・宿泊(ライド前後)
Booking.comで早めに予約していました。
到着日はミラノ駅前のホステル、以降は発着のパラビアーゴ界隈です。ライド中に荷物を預かってもらえることをあらかじめ確認。
フィニッシュ後もパラビアーゴに連泊で予約。
一泊7000-1万円以内(一部屋、一人使用時)
最後の日、現地で変更したバレーゼ湖畔の宿は12000円と少し豪華に、エアコン付き&レストラン併設の素敵な宿泊となりました。
北海道摩周湖1000の際も完走できたらのご褒美に豪華セルフ海鮮丼食べ放題朝食のあるドーミーインプレミアムにしていたのですが、それで大分モチベーションが上がった(ニンジンのような)気がしたので今回も少しだけその方向にしました。
(もちろん海鮮丼は無いも満足な朝食でした笑)
・宿泊(ライド中)
経路上あるいは外れても1km程度までの距離で合計4泊予約しました。到着が遅れ鍵を開けてもらえなかったのがアレッツォでしたが、他は鍵をキーボックスに入れてもらって入れたので、そういうところを事前に確認して選んでおくと安心です。一泊8000-1万5千円以内
・空港からの移動
荷物装備も多くスーツケース有り前提だったので、パラビアーゴはタクシー必須のロケーションでした。そのため、往路は空港でレンタカー、復路はタクシーの予定でしたが、タクシーだと100€ほどかかるということで前日空港でレンタカー(50€)を借りて散策&バレーゼ湖畔の落ち着いた宿でのんびりすることに。
Uberが普及しているフランスとは異なりタクシーは一部のお金持ち(?)が利用する交通手段のようでした。
・自身の準備
下記メニューを組んで特に登りの苦手意識を克服しました。
1)〜5月 箱根or伊豆だるま山クライムx4
クライム自主練
2)BRM 525 広島200など 短めの200kmのbrmを選んでは当初100kmくらいまでトイレ休憩のみにしてPCコンビニでも休憩せず、すぐ出る作戦で出走後のアベレージが高めの区間を巡航へのトレーニングとしました。これは昨年のPBPで感じた日本との走り方の差ですが、日頃のBRMでも活用できると思いました。
2)5月末 フジヒル
クライム強化へ記念参加 ブロンズには程遠いも、気持ち的にもモチベーション的にも良い機会となりました
3)6月米原600/8000m
クライム強化&いかに楽に効率よく走るかの実地練習
4)7月岡山三海1300km
今年度LRM認定確保&クライム強化(UFOライン・四国カルスト)
1001MigliaでLRM認定へのプレッシャーのあまり無理しないように、との考えもありました。結果、先に認定取得しておけたので1001 Miglia はだいぶ気持ち的にも楽になり、無理せず走ることができました。
4)7月AR日本橋BRM727いわき温泉
ほぼ平坦コースでしたが真夏の暑熱順化として。この時も暑かったのでしっかり補給することが大切と学びました。(レジェンドHさん、オフロスキさんと坂東太郎で涼みながら補給の思い出)
上記ライドに並行して日頃のジム通いを継続、ストレッチや体幹強化、有酸素運動を継続しました。
◾️機材
・自転車
クロモリ(Macchi)です。2023年4月より乗り始め、主にツーリングやbrmに。前年のPBPもこちらでした。ロングライドと目的をお伝えして身体にあった設定としていただいたこと、クロモリならではの乗り心地でだいぶ疲れが少ないように感じています。
コンポはアルテ8000シリーズ(非電動11速)、フロントは50-32/34t楕円にリアは11-32t
ホイールはアルミのシャマルでリムブレーキ、タイヤはコンチネンタルのウルトラスポーツ3 25cを新品を履かせて行きました。平素から愛用していますが、今回グラベル区間もある程度あるということでこちらでむしろ安心と判断しました。(少々重いもサイドウォール丈夫で)
チェーンも換装後すでに4000kmほど経過していたので新品にしました。またクイックリンクでは無くピンで接続しリスクを低減しました。
海外でのトラブル対応等も考慮し、コンポは電動化せずにワイヤー引きです。
後、昨年のPBP以来、日本の国旗と名前のデカールを名古屋の方からいただき、貼ってありましたが、流石に今回走り終える頃にはだいぶ名前の部分がかけてしまいました。
・バッグ類
サドルバッグは山岳考慮しダンシングでも振れないオルトリーブのL、
ハンドルバーバッグはRapha、フレームバッグとトップチューブバッグはアピデュラでした。
今回は620kmと1000km付近のPCでドロップバッグがあるので特に登りの多い前半にフォーカスし身軽な構成です。
一方で毎度愛用のサコッシュは今回も大活躍でした。バナナ2本と他の補給をPCでもらって入れたり、脱いだジレを入れたり。ノズトフさんのを最近は使わせて頂いています。色が鮮やかでお気に入りです。
・ボトル
3本体制で十分な水量を確保しました
Elite保冷ボトル550ml
Elite樹脂ボトル950ml
Raphaボトル750ml の合計2250mlでした
保冷ボトルは経路上のバル(bar)で氷をもらい、しばらく冷たい飲み物が続くのでだいぶ助かりました
・灯火類
フロントはVOLT400Neo(大容量)+RN1500 補助にRN600 バックアップにRN1200携帯
・持参物
【電源まわり】モバイルバッテリー10000mA(スマホ用)、充電器、電源プラグ変換アダプタ、ケーブル ホテル宿泊時に(短時間でも)しっかり充電できました。
【足回り】タイヤ一本(使用済みのウルスポ3)
、チューブ2本
2回のドロップバッグにも同じセットをそれぞれ入れました。
【その他】虫よけスプレー(小分けにして)、虫刺され用外用薬とアレルギー反応用の内服薬
◾️輪行装備
ソフトバッグでした。 フレームもホイールもプラスチックの段ボール状の板を入れて少しでもダメージを軽減するように養生しました。リアディレイラーも外して入れました。
なおホイール同梱も可能でしたが、スポークへのダメージを考慮して別途2つ入るホイールバッグに入れて預けることにしました。
◾️現地への移動と出走までの過ごし方
・飛行機ではなるべく足元広めの非常口横を
・飛行機では無理に寝ずのんびり過ごしました
・トランジットでは気分転換方々、観光も無理ない程度に
・時差は当然あるので現地到着後はしっかり寝る(睡眠導入剤の力も借り)
ここ、実はかなり重要と思いました。移動だけでも疲れるので本来のパフォーマンスが発揮しにくいのに加え、時差で眠りの質が低下するので、体力がさらに低くなりがちなのをしっかり寝て回復させるのが鍵です。そのために自分の場合は少なくとも3日ほどは必要と考えました。同様に時差のあるシアトル組とも話すと、もっと前に現地入りしてたりと感心でした。
・出走後は沢山走れるのでその前はなるべく体力温存し疲れることは避ける
・と言っても部屋で籠るのは勿体無いので観光はすることに→到着後当日はギザッロ教会へ、翌日は日帰りでベネツィア旅でしたが...
なお特に観光地ではスリや置き引きのリスクも要考慮ですがそこは自己判断で。
◾️ライド前の懇親
スタート前日の15日夕方には出走される方で都合の合う方で簡単な懇親会、続いて食事を。ライド当日とはまた違いのんびりと懇親することができました。
◾️スタート!
走り方
暑さもあり、ライド全般にマイペースで無理せず、また写真撮影や寄り道したいところ、補給で寄りたいところは躊躇無く止まって行きました。基本的に「苦行」「頑張る」ということは無いようにして、それでも疲れたらしばらく休んで、でした。
上りは頑張らないで淡々と(と言うかのんびりと)早々にインナーに入れて登りました。PBP同様スタート直後はアベレージも高く、基本的にツヨツヨな方ばかりでした。無理にはついて行きませんでしたが、初日晩にpc2まで乗せていただいたシアトル・米国トレインはペース的にも合いそうでした。しかしその後タイミング的になかなか会えずでした。
補給
PBPとは異なり私設エイドは皆無でPCで支給されるパスタと果物・飲み物にタルトが頼りでした。有料のPBPのものとは異なりますが、自分は最後までパスタ他を喜んでいただいていました。また一方、途中のバルでは氷もらうと共にアイスクリームなどで幸せ度を上げていきました。
休憩
宿では短時間の滞在ですが無理に目覚ましで起きるのでは無く、しっかり休養(おかげでだいぶ時間押しましたが笑)としました。
シャワー・トイレ
シャワーは基本宿泊の宿のみとして、PCでは使用せず、トイレのみでした。落ち着いてトイレに入りたい時は混み合うPCよりもお店やスーパーで借りることも良くありました。
◾️ライド後のお疲れ様会
22日朝にパラビアーゴに戻った後、当日晩に近くのイタリアンレストランへ。元気が残っている皆さんでゆっくり食事をできました。良い機会なのでトスカーナの赤ワインも。
◾️帰国後の報告・お疲れ様会など
ここはまた後日加筆します。
◾️今後に向けて
1001Migliaは前回までの日本人完走者がのべ11人というかなり高いハードルだったのですが、無事楽しむことができました。
次は LELへの期待の方もいらっしゃると思いますが、自分の場合はしばらく日本や他の地域のLRMを走って見たいと思っています。
以下 写真関連まとめて
北海道の豪華朝食
イタリアの豪華朝食
出発日
最終日
マイバイク(出走直前)
時差調整方々観光など:
ギザッロ教会
コモ湖・ベラッジオ
ミラノ
PCの食事
バルのコーヒーなど
帰着後のパスタパーティ
お疲れ様会(帰着日の晩)
セルフお疲れ様会(最終日の夜)
以上です!
色々書きましたが、自分の好きなようにマイペースで無理なく楽しめるのが一番良いですね!👍
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