いよいよ最後のレグです。朝ホテルに入りしっかり寝て起きたら12:30とほぼ半日経過していました。前(前)夜Arezzoで休めなかったのでかなり疲れが溜まっていた感じですが、シャワーも浴びエアコンのよく効いた部屋でしばし熟睡でき、おかげでかなり疲れはましになりました。暑い中ですが頑張って走ることにします。多分余裕の最後尾でしょう....
現在地はマップの右端のキャンプ場のマークから数百メートル右側(東側)にあるホテルです。ゴールのパラビアーゴまでの残りは330kmほど。自分の出発時間18:40から計算すると制限時間まで20時間強です。のでグロス16kph強が必要となります。最終盤でこれはちょっとハードル高いかもしれませんが、悩んだり落胆している暇は無く、落ち着いて忘れ物やコースミスがないように焦らず走ることにします。目標も無事安全に完走すること自体は変わりません(できれば時間内...)。さて、どうなるでしょうか⁉︎
◼️8月21日
13:30ごろポー川沿いを走っているとhaLRuさんに追いつきました。出走前日や道中でも何度か会話させていただいたんですが、ほぼ同じ時間帯に出走だったも度重なるパンクでチューブが底をついて途中で買い出しに行かれたとのこと。完走への執念を感じつつ、旅の無事を、と念じて自分は先を急ぎました。
PC15 1312km Pieve Coirano 10:30クローズに対し14:51 当然誰もいません 写真のみ撮影してすぐ出ました。本来の自分の出走時間からは7時間程の遅れです。
室内も静かで人気も全く無く、寂しく...すっかりお祭りの後の感じです
この辺りまであらかじめ購入してサコッシュに携帯していたパンやジェルでしのぐも、何か補給が欲しくなって来ました。が、通過する街のバルも午後のお休みで開いていません。
がらーん、としています。しかも大変暑い...
そんな中、クインジェントレという川に程近い街通過の際、閉まってるバル横のエステサロン的なところに入って「お隣のバーやってないの?」と聞いた所 「お休みだよ、でも、これ、」と素敵な笑顔と共にお水のボトルをもらいました。思わず元気ももらい、感謝感謝です!
道は相変わらず荒れる所も多く気が抜けない...
サイコン上の気温は37.5度と昨日までより大分高い感じ(標高低いこともあるとは思います)
一方で風は弱めの向かい風だったのは救いでした。強めの向かい風の可能性も覚悟していたので、暑さと道の凸凹で気持ち的にかなり苦しんでいたかもしれません。
まだまだ暑い中走っているうちに時刻は17時になり、道沿いのバルがオープンの時間帯に。自動的に吸い寄せられます。
例によりお気に入りのカフェアメリカーノとアイスを。氷も。
氷入りのアイスコーヒーも追加。天国です。
続いて道沿いにスーパーがあったので寄ることに。コーヒー休憩から間がないものの、次の機会がいつあるのかは不明なので寄れる時に寄って購入しておく判断を咄嗟にしました。全く贅沢は言えませんが、この辺はコンビニのほぼ全く無い海外LRMでQOL保って楽しめるかどうかの肝だったりするかもしれませんね。
飲み物もリーズナブルで
サンドウィッチを調達
レジの行列が長く、自分の分を支払う頃には食べ終えて(行儀悪いですね...日本では基本しないですね...)すっかりさらに元気に。補給はやはり大切です!
ヨーグルト飲料はPBPの復路でもスーパーでいただきましたがお勧めです。紅茶は価格安すぎ、も税率が高い...贅沢品になるんでしょうか
夕方でも西日が強く
と、突如グラベル出現...
今回タイヤはコンチのウルスポ3なのでサイドカットの不安も無く安心でしたが...数値的には重いものの...
PC16 1396km Sorbolo Coenzo
クローズ17:30 に対し19:00とだいぶ戻せました。QRコードもスキャンしてもらいます。他にもOTL隊(?)で賑わってて少し安心。皆さんかなりお疲れの様子...
と、ここでタイから参加の日本人の方がチューブレスのパンクで重症、ということでチューブを入れる対応をされていました。タイヤブートを提供しました。
(残り距離考慮して、自分は替えタイヤもあるしタイヤブートの余分もあったので、走行継続に支障はないと判断して、です。一方で個人的には替えタイヤや、少なくともタイヤブートを持たずにこの距離走るということは、いざという時の完走率を下げるのになー、とは感じましたが...)
あと残り200km、1BRMちょっとで13.5時間です。着実に前進あるのみ。
通過した人の番号を書く紙があったりしました。
そして、PC出てしばらく走ったところで何かが足りない気がします。はい、反射ベストがありません!さっきのPCでトイレで軽量化した際に目線よりだいぶ高いところに引っ掛けてそのままでした。(ビブなのでジャージも脱ぐ必要あるのでベストも当然脱ぐんですが)元気に走り始め進めた距離をそのまま戻ります。片道2km程度とは言えもったいないですが、仕方ありません。
無事ベスト回収するも、せっかくなので少し追加補給して再出発。
今回ライドの最後の夕暮れです。次の夜明けすぎには果たしてパラビアーゴに戻れているのだろうか...と思いつつ、悩んでも仕方ないので、とにかく淡々と楽しみ探しながら前に進むのみです。
途中のバルで氷補給方々
道沿いのアベマリア様にも気持ちだけお願いしつつ
順調に走っていると急に怪しい道に。ぬかるんでて前輪がロックして進まなくなってしまいました。先を走る皆さんも直面されたようです。(Twitterでのコメントも助かりました。ありがとうございました!) しかし轍があまり無く、実際に最後まで通過された方どれくらいだったのか興味津々です。その時は意地でも、と担いで歩いて突破しましたが...暗闇の中で時間ビハインドの中、大変心細い一瞬でした。
粘土状の泥が詰まって走れません。貴重な水を少しかけてなんとかホイールだけは回る状態にして進みました、が、引き返した方が良かったかも...(結局コース通りに走りましたが...笑
途中夜中に目立つ自販機 残念ながら飲料は皆無でした(明るい家族計画のためのものだったようです
そして走行するうちに先行のギリギリ隊らしき人たちを少しずつパスし始めます。こちらはしっかり寝たあとなので元気ですが、皆さんかなりキツそうでした(と言ってもPBPの時に多数見られた集団ゾンビ化までは行かないのはさすがで)
最後のPC17 1475km Fombio クローズ24:00に対して23:58に入りました。この後ゴールまで約130kmありますが、しっかり補給休憩してリスタートしましょう。8:40までに帰着する必要があります。
もうパスタにもすっかり慣れて。むしろ名残惜しく...0:20すぎにリスタートします。コッドがありましたがもう誰も休んでませんでした。
最後の通過チェックCP4 1549km Zerbolo クローズ6:00am 3:15到着。バールですがすでに閉店していて写真撮影で。ここから残り60kmを5時間半以内になりました。
いよいよミラノ地域に入ります
すると見覚えのある日本人の方々に追いつきました。ドイツからのしあんさんと近畿からのLRMのベテランのI上さんです。以降トレインの最後尾につかせてもらうことに。
I上さんは17時ご出走なので自分より1:40タイトだったようですが、最後の最後でトラぶらないよう、確実に完走を目指すべく残り数キロのところで小休止も。LRM大ベテランの方から学ぶ大変貴重な機会となりました。時計は6:07です。
そして夜明けのフィニッシュ!
6:33 ついにパラビアーゴに戻りました!
(フィニッシュ地点でお出迎え・撮影いただいた高松さん、ありがとうございました!)
メダルもいただき
ご褒美のパスタパーティを!(いつものPCのパスタと同様...に見えますが、生ハムメロンが上等で思わずビールもお代わりでした)
Iさんにイモラの寄り道画像を見せていただいたり
ドロップバッグ受け取ったり
(しばらく後ですが)宴のあとな感じも
途中助けられたシアトル・米国トレインの皆さんのサインや
日本からも
地元の方々も
そして会場近くの宿に戻り、洗濯しつつ、その間にスーパーで買って来たビールをマイナスドライバーで開けて一人打ち上げ
休憩明けの同宿のしあんさんとも
あの道を振り返ってみたり
昼間休んだ後 晩には日本人(来れる方)有志でお疲れ様会を近くのイタリアンで
まずはビールで乾杯
pizzaにビステッカアッラフィオレンティーナにカラマリ等々
ブリちゃんを生郎さんに頂いたりも
そしてトスカーナの今回経路近くだったブルネッロ ディ モンタルチーノ(DOCG)で改めて乾杯
締めはティラミスで
ということで、長い長い1600kmのコースでしたが、無事戻って来ることができました。
認定は現在未知ですが、楽しみに待ちたいと思います。(追記:9月末に無事LRM認定番号出ました)今回、道中や前後でご一緒した皆さん、sns等や直接応援いただいた皆さん、そして主催の皆さんや各PCのスタッフの方々など大変多くの方にお世話になりました。お陰様で無事最後まで走ることができ、本当に嬉しく思います。ありがとうございました!👍
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